内臓脂肪型の肥満に高脂血症や高血圧、高血糖の症状が重なるとそれぞれが深刻でなくても心筋梗塞や脳卒中などに進行する危険性が高まることを、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)といいます。
・成人の有病者は約1300万人、予備軍は1400万人で中高年になるほど増加傾向にあると言われています。
●メタボリック症候群診断基準●
必須項目である内臓脂肪蓄積の可能性(腹囲)男性85cm以上、女性90cm以上
それに加えて
1・・・高脂血症(中性脂肪値)150mg/dl以上かつ低HDL(善玉コレステロール)値40mg/dl以下
2・・・高血圧 最高130mmHg以上、最低85mmHg以上
3・・・高血糖 空腹時血糖値110mg/dl以上
上記の1~3の3項目のうち2つ以上を有する場合、メタボリック症候群と診断されます。
・肥満は生活習慣と密接に関係しメタボリック症候群の第一条件で睡眠時無呼吸症候群と関連付けて注目されています。
また肥満には下半身肥満=洋梨型と上半身肥満=りんご型の2種類があり特にりんご型肥満に問題があり、生活習慣との関連が濃厚です。
・肥満対策‥‥食事、運動面での改善、生活習慣の改善が重要です。
*当院では、メタボリック症候群をはじめとする、生活習慣病の治療において高血圧の早期発見および、具体的な食事や生活の問題を把握するためにメモリー内臓の血圧計による家庭血圧のチェック、管理栄養士による栄養指導などを行っています。
また、睡眠時無呼吸症が疑われるイビキの患者さんの、寝ている間の呼吸状態をご自宅で調べることができる、睡眠検査機器も備えています。